不可思議/wonderboy
「とりあえず2分まで聞いて」
今日仕事中にラジオからワンダーボーイの曲が流れてきて
思わず、ラップ好きの同僚に
「すごい、ワンダーボーイだ!」
って興奮して共有してしまった。
私にワンダーボーイを教えてくれたのはHh好きの弟で
「やばいから聴いてみて」と言われ、聞いたのがこの
「世界征服やめた」。
私はキャッチーでキラキラトラック(バックロジック的なやつ)のHhが好きなので
ブルーハーブとか降ポエトリーディングとかにはあまり興味がなくて
それを知っている弟は「とりあえず2分まで聞いて」と言い、
そしてそれは、死んでしまった数ヵ月後でした。
youtubeで音源やライブ映像なんかを見聴きし、
普段itunesで済ましてるのに、CDが欲しい!とタワレコまで言ったのに
取り扱ってないって言われてしまって残念でした。
それから、Hh好きの周りに紹介していて、それから3年。
職場のラジオから流れた時は、衝撃過ぎて
「すごい、ワンダーボーイだよ」
と、ワンダーボーイが世間に波及していることが、ただただ衝撃でした。
私の思う不可思議/wonderboy
私はそもそもポエトが好きでもなく
感動的なメッセージとか感情論の歌詞とか好きではなくて
面白い言い回しとか、語呂の良さとかメロディーラインを好んで音楽を聴くので
こういう音楽をタイプではなはずなのに
ワンダーボーイを聴いてしまうのは、きっと本気を感じるからだと思います。
この人は、本当にそう感じていて、本気で伝えたいのだと。
だからちゃんと聴こうって思ってしまう。
こういう事を「ダサイ」とか「青臭い」とか思われてしまう
側面を知っていてなお、恥らい無くラップしている心意気が伝わるので
素直に、穿った気持ち無く聞けてしまう不思議。
そもそも私が感動的なメッセージを含む映画や音楽を好まないのは
「感動させてやろう」と意図が見えるのが物凄く嫌で
「こういうの感動するでしょ。泣いちゃうでしょ。」
的につくってるんでしょ、と懐疑的になってしまう。
感情という自分コントロールしにくいものを揺らしにくる
その方向が陽的感情だから余計にたちが悪い。
理性で抑えられるものでもなく、そこをコントロールされにきて
その方向に自分が動いてしまうのが嫌で嫌で。
その点でワンダーボーイはとってもナチュラルに感じるから聞いてしまうのかな。
直接的に感動させようワード的なものもなく
受け取った人に託すスタイル。
そういう言い回しをもしかして意図しているのかもしれないけれど
そういう風に自分のメーッセージを伝わりやすい方法を
意図的にとっていたとしても、それはそれでベターでいいと思える。
YO!ワンちゃん。